和食処きさらぎ 2024年実食記
★食べログ記事をアップしました↓
お昼少し前の時間帯を予約して訪れました。
初見の店と思いきや、店舗の外観、特に裏側の駐車場への誘導路は見覚えがある。
過去記録を調べると2014年にパートナー(妻)と2人で来ている。
・2014/02/09きさらぎ(岡崎市)ランチ弁当実食記
前回、当店を訪れた記憶も蘇ってくる。
「小久井農場(こくいのうじょう)」の美味しいお米を美味しく炊いていた。
今回は「稲垣腸詰店」も扱っているという話を聞いた。
いずれも当店のある岡崎市岡町(美合周辺)の有名店。
・2020/03/06小久井農場訪問記
・2014/01/28稲垣腸詰店(愛知県岡崎市)
お昼メニューは「きさらぎ弁当1,680円」と「きさらぎ弁当 焼物付2,600円」。その他予約メニューもあるらしいが、それなりの支出が必要な料理。
さてどうするかという迷いもなく、パートナー(妻です)が予約時に「きさらぎ弁当」と伝えていた。
私と一緒の時は最低価格メニューを選択するのが妻の流儀。
まあ、私一人の時は贅沢しちゃうけどね。(#^.^#)
★きさらぎ弁当1,680円
10年前は1,280円でした。1年あたり40円しか値上がりしていない。
単品のラーメンでも1,000円越え、都会で食べれば1,500円というご時世。
(ラーメン好きなのに価格比較対象としたことをお詫び申し上げます)
価格のことはさておき、料理内容。
まさしく、「男子、三日会わざれば刮目して見よ」。
10年も経てば相応のさらなる進化・深化がある。
1,680円でこれだけの手の込んだ料理をいただけたのはまさしく僥倖。
10年前より格段に味が良くなっているように感じる。(当方の味の評価力が向上?)
まず、何より、量が適量。
量が多い料理は食べる前から満腹を感じてしまうので苦手。
特筆すべきは味の微妙な深みと程よい濃さ加減。
当店のコンセプトとしては“京都祇園南側”ということだが、味は少々、三河に寄り添った仕様。でもディープな三河味ではない。
維任日向守明智光秀も天正十年安土献立として家康饗応の時に「きさらぎ」を使えば信長の逆鱗に触れてしまうこともなかったかと。
※信長逆鱗の理由として川角太閤記には“魚が腐っていた”とされるが、光成が御成(将軍だけが行える特権行為の饗応)を拒否したことを怒ったという説があるし、信長や家康が京風の薄味に慣れていなかったという説もある。饗応の推定メニューは「続群書類従」を基に再現したサンプルを安土の信長の館でみた記憶あり。(この部分余談)
もっとも、当方、40年以上前に学生時代を京都で過ごしていたとはいえ、祇園で食事をした経験は数回しかなく、本格的な料亭はたった1回、それこそ祇園南側で食したのみ。(現役の頃は調達担当部署にいたため取引先との接待会食は禁止だったこともあり、自腹料亭通いする程の経済的余裕は無し( ´艸`)
尚且つ、本物の京風は薄味ではないという説もあったりするが、細かいことは気にしないで話を進める。
なんにせよ、味付けが観光客向けに演出した京風薄味よりも程よく濃いだけでなく、季節の創作を工夫し続けているというのがポイントで、当店が当地で永く営業を続け、且つ人気店であるという理由にもなっている。
ランチの弁当でこれだけの味を提供されれば、夜の懐石メニューを予約したいと思うのが常法だと思うが、夜に伺うには我が家から少々遠隔なのが残念。
また、原材料や調理方法についてもう少し詳しく知りたかったが、同室内には他客もいるため人前で料理の原材料についてあれこれ質問するのも無作法かと思い、聞くことをためらう。
夜の懐石メニューをカウンターでゆっくりと食事をする時にでも伺うことにするか。できれば以前のように表示しておいてくれると嬉しい。
あえて最後に書くが、いつものように「あなたの美味しいは私の美味しいではなく、逆もまた真」。他人に自分の嗜好を押し付けることは御法度。
常人が雰囲気や見た目に流されず、この料理に格別の感想を抱くことを願うのみ。
↓ 2014年実食時の料理
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・きさらぎ
愛知県岡崎市岡町東野々宮34-1
℡0564-55-3741
営業時間
11:30~15:00 (L.O.14:00)
17:30~22:00 (L.O.20:30)
定休日
月曜日と第2・第4火曜日
↓ 2024年実食時のメニュー
2014年実食記
きさらぎ(愛知県岡崎市)で昼メニューのきさらぎ弁当1280円を夫婦でいただく。良い日曜日の過ごし方。
良く行く岡崎市ですが、あまり行かない岡町にあります。先日の稲垣腸詰店も岡町ですが、同店とは少し距離があります。
まず、最初は発見できずに通り過ぎました(笑)。
Uターンして戻ったら駐車場の位置がわかりません。
そして、もう一度戻ってようやく駐車場への入口を発見。
店舗のすぐ横の細い道を入っていくと結構、広い駐車場が用意されていました。
古民家というよりは、歴史のある醸造所のような雰囲気(店舗は大変新しいのです。念のため)。
店舗右側(道路から見て)の竹の配置が気になります。
何か工夫があるのかもしれません。
さて、店への入口はどこかと、道路側へ回るがよくわからない。扉を発見しておそるおそる中へ入ると家の中に通路がありました。ここからどこへ行けば良いのかちょっと迷う。
調理場だと思ったのれんの中に入ると受付がありました。ホッ。
席へはすぐに案内されました。和室に低いテーブルが設置され、低い椅子に座って食事ができるようになっています。これいいですね。歳をとって足が悪くなったお年寄りでも安心して座敷で和食をいただくことができます。
「昼のメニュー」を見ると「きさらぎ弁当1,260円」、「きさらぎ弁当プラス焼物2,100円」となっています。
他には昼でも予約すると「半月弁当3,150円」「懐石料理 5,250円、7,350円、10,500円」そして「おまかせ懐石 12,600円」がいただけるそうです。
焼き物が何か気になりますが、当方は小食のため弁当で十分と判断し、二人とも「きさらぎ弁当1,260円」を選択。
実は、二人で行って同じメニューを頼むことはないのです。
大抵は別々のメニューを頼んで二人でシェアするのが我が家のパターン。
でも、この歳(50代半ば越え)になったのでラブラブというわけではありません。念のため
しばし二人でとりとめもないことを雑談。
すると、料理が運ばれてきました。
和室ですが椅子とテーブルなので部屋内はワゴンに乗せて運びます。
これは別の意味で感心。
つまり、運ぶ人は腰をかがめずに料理をテーブルの上に乗せることができる。
すなわち腰痛防止。
さらに上下移動が少ないので料理をこぼすリスクが減少。
これは火傷などの怪我防止。
和風の雰囲気を壊さない程度に洋風な仕組みを取り入れています。
三重の器に入れられた料理を並べて写真撮影。
器も結構な重さがあり、ランチの容器としてはなかなか。
料理は量が少ないので働き盛りの成人男性には少ないと思われますが、当方のような後期中年男性にとっては丁度良い。
ご飯が美味しかったのと、おかずの品目は多いが量が少なかったこともあり、珍しくご飯のおかわりをしました。
米と味噌は町内の小久井農場で生産されたものを使用。
妻は味噌汁の味噌の手作り感に感動してました。
「昔、実家で家庭で食べるための味噌を作っていた」とか。
でも、以前、我が家で豆味噌作りにチャレンジした時には出来栄えを褒めてくれなかったぞ。
刺身はサワラのタタキ。煮物の赤いのはトマト。いずれも薄味で上品な印象です。
日曜日の昼食として後期中年夫婦がいただくには丁度良い塩梅です。
さて、用を足すかと場所を探すと、扉を開けて店外へ。さきほど気になった竹藪の内側はトイレのある場所のようです。なかなか良い造りですね。感心。
どうやら裏の駐車場から直接、店に入るのが正式ルートのようです。今回、食事をいただいた和室以外にもいくつか小部屋が用意されています。
高級料亭というほどの敷居の高さではなく、我々のような庶民が時々、使わせていただくのにはうってつけな店ですね。
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