良い点も気になる点もあるが、いろいろと楽しめた食体験。霧降の滝観光の際に“日光手打ちそばの会”の表示に惹かれて食す。蕎麦は嗜好とは違い“残念”だが、自家製とやらの粽(茅巻)はグッド。ほのぼのとした所作を1時間堪能。そば処霧降庵(栃木県日光市)日光産そば粉使用店舗検索にヒットしない結果と日光氷温完熟そば表示の件,巻きゆば,霧降の滝観光動画あり。

★食べログ記事をアップしました↓

そば処霧降庵(栃木県日光市)ざるそば,山菜蕎麦,霧降の滝

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目次

蕎麦食に求めること

 蕎麦に求めるのは「歯応え」ではなく「喉越し」。ツルツルとコシのある細い蕎麦を飲み込むように喉をすべり込んでいく感覚。
二八だろうが十割だろうが喉越し、そして蕎麦の香りを感じたいというのが嗜好する蕎麦食の楽しみ。

そして、使用原材料のこだわりの“見せる化(見える化ではなく)”は必須。
表示は大切です。店の品格と至誠は表示で窺知可能

★ざるそば800円(小鉢付)

★山菜そば 1000円(小鉢付)

温蕎麦にも小鉢付き。嬉しいサービスですね♡

 しかしながら、当日の実食蕎麦は「蕎麦の茹で前は恥」と俗諺で言われるよう蕎麦が少々堅く感じるタイプ
茹で前(生茹で)”か“氷で締め過ぎ”のいずれかだが、当日は“茹で前”のような気がした。
いや、もしかするとこれが当店の仕様なのかもしれない。
に、しても通常の堅茹でタイプとはまた違う。堅茹でも喉越しの良く、香り高い蕎麦は世の中には沢山あるし、自身も実食済み。

 蕎麦は少々、堅く、風味は感じられないものの、蕎麦の味はしっかりという、あまり経験のないタイプ

 当店は日光手打ちそばの会に加盟していて、ソバ粉は日光氷温寒熟そばを使うらしい(店内掲示ポスターによる)。
氷温寒熟そばは秋に収穫した新そばを氷点下2度の氷温庫で熟成させ、甘みと旨みを増幅させたそばのことらしい。販売期間は秋収穫して、2月から夏頃までの販売らしい。実食時期は9月末”(-“”-)”。
よって“寒熟そば”ではないと推測。
それでも原材料が地元日光市産(店内表示は令和2年と3年の認定証が掲示されていたが・・・)ということは、私たちのような観光客にとってはありがたい。
つい先日、栃木産の美味しい蕎麦粉を使うタイプを愛知県の西三河南部の高浜市で食しているので、自身の栃木産の蕎麦に対する評価は高くなっている。

2024/09/14そば処 歳一六(愛知県高浜市)

 日光手打ちそばの会の事務局は日光市観光部観光振興課内にあるので、公的な組織主体の組織であると推測される。(現在、当方から事務局へ疑問点について問い合わせ中のため、今後、記事内容を修正させていただくことがあるかもしれません)

 日光手打ちそばの会のサイトで「日光産そば粉使用」で検索すると24件掲載されているが、当店はヒットしない
同サイトで「自家製粉の店」を検索すると16件ヒットするも当店は掲載されていない。
当店の紹介ページには「地粉と日光天然水が生み出す洗練された風味と深い味わい」と紹介されているのに不思議。

↓ 自家製粉や日光市産の蕎麦を使っている場合の表示


↓ 霧降庵紹介ページ。上画像のような「日光産そば粉使用」と「自家製粉のお店」等のマークが当店紹介ページには表示されていない。

う~む。どっちなんだろうか。店の方に確認しようとしたが、後述の受付事例のような事情もあり、聞くことをためらう

 気になる点としては、できることならば“ここまで(産地まで)来た甲斐があった”を実感するために、さらに蕎麦の香りが欲しいところ。

 それにしても少々、堅茹での方が気になる。
蕎麦の表面が乾いている?。蕎麦を一つまみしてひっくり返すと、裏面には水分が残っているものの、表面は乾燥気配。

 後述の先客注文混乱時の際の配膳待機が原因か?

 全国各地で蕎麦をいただいているが、今回の麺は非常に特殊。
そばがきをイメージするかのような食感はまだ良い。
蕎麦粉の味はするが、風味は少々弱い。
切り方が雑で太い麺・細い麺・中間幅の麺も混じっている。よく見ると蕎麦の切り幅がいろいろあるようで、これが堅茹で印象の原因か。

↓ 裏麺(麺の裏側)は水分が残っているが、表面側は少し乾いている状態。太・中・細混の麺。

 いやはや、ちよっぴり残念ながらも今後の食体験活動に活かしたいと思える実食体験でした。
同行した妻の温タイプ山菜そばをシェアして食べたが、やはり麺は堅めの茹で加減。

★ちまき(粽・茅巻) 400円

 自家製となっているので、一度、食してみるかと思い、「ちまきは一個ですか?」と聞いたら笑われてしまった。400円だから1個に決まっているという笑い。
聞き方を間違えた。「小食なので蕎麦が食べられなくなるといけないので念のため個数確認したいのですが、通常サイズのちまきが1個でよろしいでしょうか?」と聞くべきだった。
味は良いが感動レベルではない。それでも関東風のちまきタイプ、しかも自家製を実食できたのは嬉しい。
東日本のちまき(粽・茅巻) は和菓子的な関西タイプと違い、肉や野菜を具材としてトッピングした中華風の「おこわ」を竹の皮で包んだ三角形のちまき。
中心部は少々、パラパラ感はあるが周囲はもっつり感があり、味は良い。これはこれで好印象。具沢山だし。

店内売店

販売されていた眠り猫(2024/09/23撮影)と本物の眠り猫(2024/09/24撮影)↓

注文受付

 入店しても誰も案内してくれないので調理場に声をかけると、「事前注文です」という返事。
私たちの後から入店した客は自分で勝手に席を選択して座って待っているが、当然、誰も注文を取りに来ない。
我々は支払い窓口でしばし立ったまま待機。10分ほど( ´艸`)。
年配者3名での調理・配膳作業なので所作が実にほのぼの
ようやく注文を聞いてくれるようになって、最初に言われたのは「冷たいやら温かいやら面倒だ」。
温だったら温で揃えて欲しいということなのか?
真意が不明なので、お構いなしに温と冷メニューを注文した。

見えていなかった“見える化”食券

 感心したのは注文品の“見える化”食券。
これだったら注文間違いは防止できる・・・と思ったら、先客2グループに注文間違い頻発
“温”と“冷”の“見える化”までは徹底できていない様子。
先客のうち1組が「間違っている」と伝えるも、配膳者がなかなか変えようとしてくれない対応に、若者2人組は調理場まで器を持って行き「これを変えてください」と少々、きつめの口調で要望。
もう一つのグループも注文品に温・冷トラブルがあったようだが、配膳者とのやりとりが実にほのぼの。
このグループには配膳者(ご主人?)から丁重なお詫びと心ばかりの品を渡されていた。

 ここまで入店から45分経過。入店時に料理が提供前のテーブルが3組あったものの、さほど時間はかからないだろうと思っていたが、かなり待つことになった。
もうそろそろかなあと思いつつ待っていると、先客との交渉解決後にすぐに提供された。

この続きは記事冒頭にて記載済み

 さて、蕎麦湯をどうしょうかと思ったが、すでに1時間経過しているため、霜降りの滝観光に予定した1時間をすでに観光前に超えている。
蕎麦湯が俗諺「蕎麦湯の汚れは蕎麦屋の恥」タイプなのかどうかが気になっていたのに。残念ながら時間切れ。

★購入品

 売店で霧降の滝のバッチを購入。自分でマグネット化して自宅の旅先一覧掲示板にくっくけることに。

 大型犬を連れた方が販売されていた鹿角を購入。その方と鹿角談義。「メチャ安くないですか?」と言うと、「いつもネットで購入しているが1万円以上はする」と言われる。大型犬の歯の健康のためにかじらせているとか。
へぇ~そんな使い道があったのかと感心。
他の場所で当店サイズの鹿角をみかけたが、当店の4倍程度で販売されていた。

 最後に、嫌煙家の方々にアドバイス。
駐車場側の席に座ると、店頭の喫煙指定場所からの紫煙がガラス窓越しに筒抜け状態となり、思いっきり受動喫煙・副流煙となるので要注意。たばこの煙を久々に吸ってしまった(T△T)。

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・そば処 霧降庵
店舗HP 
栃木県日光市所野1546
℡0288-54-0473

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霧降の滝 

 食後は目的の霧降の滝
利根川水系板穴川の支流である霧降川。
岩に当たった水しぶきが砕けて霧のごとしということで「霧降(きりふり)の滝」。
駐車場から観瀑台まで徒歩数分。普通に歩いて5分。ゆっくり歩いても10分以内に到着。靴は運動靴必須ではないが、濡れていると滑りやすいので要注意。
平坦な石道と一部土道が続くが、最後は下り階段が待ち受けている。

山のレストラン右側の路を進む

↓ 山のレストラン

途中の景色

↓ 観瀑台

 滝は上下に別れ、上滝が長さ25mで、下滝が26m。
中間部を合わせて合計75m程となる。落差もほぼ同様サイズ。
滝壺が素晴らしいが、観瀑台の端まで下りないと良く見えない。
カメラは2台持ちで、1台に16-35mmGM2広角レンズを装着。
もう一台は70-200mmGM2レンズに1.4X テレコンバーターを装着してAPS-Cクロップ撮影なので、200mm×1.4×1.5≒420mm相当で撮影。

 結局、食事1時間(内、実食10分、店内待機50分)で、滝観光は15分程度でした。

短い動画

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この記事を書いた人

食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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